ミニマリスト、病気になったらどうするの？｜強迫性障害になって大変だったこと・良かったこと

今回は、ミニマリスト、病気になったらどうするの？という内容になっています。

物を持たないミニマリストは、病気や入院になったら物理的にも金銭的にも困るのか？

そんな疑問について、現在治療中の強迫性障害に当てはめてご紹介していこうと思います。

ミニマリスト、病気になったらどうするの？

ミニマリストの病気と現状

現在、強迫性障害という病気の治療をしています。

2021年に発症、3年後の2024年に病気だと気づき心療内科を受診しました。

強迫性障害とは？

「ドアに鍵をかけたかな？」「鍋を火にかけたままかも」と、不安になって家に戻ったという経験は、一般の人にも認めます。
これらのような不安やこだわりが過度になり、例えば戸締まりや火の元を何度も何度もしつこく確認しても安心できなかったり、特定の数字にこだわるあまり生活が不便になったりする場合は、「強迫性障害」かもしれません。

引用：こころの情報サイト　こころの病気を知る – 強迫性障害

薬、カウンセリング、家族の助けのおかげで不安症状はかなり軽くなり、自分でも少しづつ回復に向かっているのを感じています！

ですがまだまだ気が抜けない状態で、治療は長い目で見るよう主治医からも言われています。

それでは最初に病気になって困ったこと、日常に障害が出たことをご紹介しますね。

強迫性障害になって困ったこと

1.車の運転ができなくなった

「もし人を轢いたらどうしよう」という強い不安から、車の運転ができなくなってしまいました。

地方都市在住で車は必須！そんな環境で運転ができなくなったため、生活に支障が出てしまいました。

このような今まで当たり前に出来ていた車移動がまったくできなくなってしまいました。

結果的に家に引きこもるように・・・。

2.散歩ができなくなった

運転ができなくなったことで、食材や日用品の買い出しは散歩がてら歩いて行くようになったんですよね。

体力向上になるし太陽も浴びられるので病気の回復にもつながるかな〜と思っていたのですが、私には合いませんでした・・・。

自宅とスーパーの往復1時間、ずーーーっと頭に不安が思い浮かんで止まらないんです（泣）

ゆっくり何か考えたいときはいいですが、考えたくないのに不安が思い浮かんでしまう状態の時に散歩は向きませんでした。

3.ブログ更新が出来なくなった

ブログも症状を悪くする一因になっているとわかり、更新ペースを落とすことになりました（現在週1回）。

どうやら自己肯定感が低いせいで「頑張っていなければ、自分は何の価値もない人間」だと考えているふしがあるそうで・・・。

だから「価値のある人間」になるため、過去には毎日一生懸命ブログ更新していたんですよね。

このように考え方を改善するため、医師アドバイスのもと更新頻度を落としました。

4.太った

栄養のある食事を意識するよう医師に言われ、体に良さそうなものをたくさん食べたら51kg→55kgまで体重が増えました（＾Ｏ＾）

病気になっても食欲は落ちなかったんですよね～（笑）散歩もできなくなったことで太ってしまいました。

強迫性障害になって良かったこと

次は、強迫性障害になって良かったことをご紹介します。

病気になって良いことなんてないんですけどね！病気にならないと気付けないこともたくさんあったんです。

1.思ったよりお金がかからなかった

月に1回心療内科で1時間のカウンセリングとその後診察を受けるのですが、お会計は合わせて600円ちょっと。

薬は2種類、1ヶ月分で800円です。

1ヶ月の治療費1,400円てかなり良心的じゃないか？！

保険適用で安くカウセリングを受けられるのは、医師によるカウセリングのため？のようです（違うかも知れません）。

最近は精神疾患を保障してくれる医療保険もありますが、このくらいの金額なら保険がなくても大丈夫そうです♪

2.ミニマルな生活が役立った

物の少ないわが家は、掃除・洗濯・食器洗いなどの家事が元々そんなに大変ではないんですよね。

そのため不安で不安で動けない・気力が湧かないときでも家事に追われることはありませんでした。

ルンバ・洗濯機・食洗機の力も借りて、家の中は綺麗に保つことができました！

3.夫婦の絆が深まった

夫とめちゃくちゃ仲が良くなりました（笑）

出会って10年以上ですが、今が1番楽しくて仲良しかも知れません。

「困難が家族の絆を強くする」と言いますが、まさしくそんな感じ！いつも献身的に支えてくれる夫には感謝しかないです・・・。

病気の治療として今まで言えなかった辛い過去・トラウマ・苦しかったことをぜ〜〜〜んぶ夫に話したことで、初めて本当の自分として生き始められた気がしています。

4.人に共感できるようになった

自分の苦しみを通して、他の精神疾患の人の痛みや苦しみに共感できるようになりました。

「前にいた会社の鬱病で休んでた◯◯さん、本っ当に大変だったろうな・・・」と、今となっては自分のことにように考えられます。

他にもパニック障害、摂食障害、依存症など、他の疾患についてニュースで見るたび「死ぬほど辛いよね・・・」と共感するようになりました。

もっと世の中に理解と共感が広がればな～！

5.なくて困ったものはない

病気になって困ったことをご紹介しましたが、私の場合「これがあれば助かったのに・・・！」というものはありませんでした。

むしろ物が少ないおかげで、しんどいときでも家事が楽でよかったと感じています！

ミニマリストで物が少ないからって、病気のとき困るかと？と言うとそうとも言いきれないのではないでしょうか。

ミニマリストがもし入院になったら？

現在は治療を受けながら症状が落ち着いてきたため、結構元気に過ごしています！

しかし、いつまた病状が悪化するかわからないという不安は常にあるんですよね。

そこで強迫性障害に限らず、もし入院することになった場合に備えて、以下のような準備をしています。

1.探し物しなくて済むようにする

急に入院になったとして、何が必要になるかは正直わかりません（入院歴無し）！

だけど家に物が少ないので見つけるのは簡単（＾Ｏ＾）物の置き場所は決まっています。

「◯◯を家から持ってきて」と夫に伝えれば、すぐに見つけて探し物をすることはないはず・・・！

2.生活防衛資金は用意済み

急な入院で心配なのがお金ですよね・・・いったいいくらかかるの？！

そんな緊急事態に備えるためのお金が生活防衛資金です。

会社員家庭なら、1ヶ月の生活費3ヶ月〜1年分が資金の目安なんて聞きますよね。

生活防衛基金は貯金済みなので、お金のことは気にせず治療に専念できるのではないかと思います。

3.スマホの暗証番号は夫に伝え済み

入院もそうですが最悪の場合（死亡）も想定し、夫にはスマホの暗証番号を伝えてあります（書くと危険なので暗記させてる）。

公共料金、銀行口座、証券口座、スマホ契約、サブスクなど、操作・管理は全部スマホ！

暗証番号がわからないと、急に何かあったら残された人はめちゃくちゃ困ると思うんでんすよね・・・。

そのため夫には暗証番号を伝えおり、私も夫の暗証番号を把握しています。

4.「ミニマリスト＝病気になったら大変」ではない？

入院はしたことないものの、強迫性障害を通して「ミニマリスト＝病気になったら大変」ということもないのかなと感じています。

強迫性障害を癒してくれたのは夫の愛だし、仕事を辞めて治療に専念できたのは資産があったおかげ。

「マキシマリストで家に物がいっぱいあれば、私のは病気になっていなかったのか・・・？」と考えると、きっと違う気がしています。

【まとめ】最善を望み最悪に備える

ミニマリスト、病気になったらどうするの？をご紹介しました。

強迫性障害ですが、心療内科へ通う前と比べると驚くほど元気になりました（＾Ｏ＾）早く行けばよかった！

運転はまだまだ不安ですが週2〜3回は乗るようになり、まったく乗れなかった頃を考えるとすごい進歩です。

強迫性障害によって人生いつ何が起きるかわからないと思い知らされましたが、悲観しすぎず、最善を望み最悪に備えて生きていこうと思っています。

このブログ記事が同じように苦しんでいる方や、ミニマリストとしての生き方に興味を持っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。